チト~みどりのゆびをもつ少年~ 人形劇団むすび座
2023年9月24日 14:00~15:50(休憩あり) 岡山市民会館
主催:NPO法人岡山市子どもセンター、人形劇団むすび座
共催:岡山市、岡山市民会館
なぞなぞをひとつ。
「ないほうがいいのに、けっしてなくならないものはなあに?」
その答えのひとつ、「戦争」を真正面から取り上げ、
ファンタジーあふれる世界観で表現した作品が人形劇団むすび座『チト~みどりのゆびをもつ少年』(原作:みどりのゆび 作:モーリス ドリュオン)です。
岡山市子どもセンター主催の大型作品に、みんなの劇場も9月鑑賞会として協力・参加させていただきました。いつもと違う場所、ロビー周辺にはみんなが描いたたくさんの花の絵や展示など、わくわく感も倍増だったのではないでしょうか。
人形の大きさと、見たことがない形状は大迫力
チトのかわいさ、馬のジムナスティックもなんて素敵
小道具や映像の演出もアーティスティック
「チト~みどりのゆびをもつ少年~」
≪ものがたり≫
ばら色の頬に金色の巻き毛のチト。
裕福な両親に愛されて育った8才の少年チト。
チトには不思議な力がありました。
親指をあてると、どんな所にも花を咲かせ、
緑を育てることができるのです。
刑務所、病院、貧民街……
チトは街を花や緑でいっぱいにし人々を驚かせます。
ある日、戦争のニュースが飛び込んできて
武器工場の経営者であるチトのパパは大忙し。
そして、チトは…
周囲のだれからも愛されるチト
学校になじめないチト
武器に花を咲かせ戦争を止めたチト
病気の友達を励ますチト
必要悪として戦争を扱う大人との葛藤に悩むチト
ラストまでドキドキハラハラの展開でした。やがてチトの願いを受け入れ、パパは武器製造から花工場へと舵を切るのでした。
場内は花で包まれ、ミルポワルは花の街にうまれ変わります。
「すべての子どもたちの中にチトは生きている」
劇団からのメッセージです。
この舞台を見た子どもも大人も、それぞれの思いを話したり、気づいたり深められるといいですね。原作もぜひ、読んでみてくださいね!