2011年に積み残していた「修学旅行」例会感想 てへっ、すんません
修学旅行の疲れもピーク3日目の夜、5人の女子高生はある出来事をきっかけにとうとう爆発。
壮絶なまくら投げが行われる。それはもう、客席も安全な場ではない。
白い枕や座布団がライトの光を浴びて縦横無尽に飛び交う。
しかし次の瞬間、いままでの闘いは何だったのか?
めちゃくちゃになった部屋に呆然と正座し佇む5人。
おもむろに古今東西ゲームをはじめる。そして、極めて印象的で衝撃的なラスト。
それまでお芝居を観て大爆笑をしていた観客と舞台が一体になり一瞬にして空気が張り詰めた。
そうだ、大爆笑している日常も戦争をしている日常もどこかで確かに繋がっている。
5人は沖縄にいる、日本にいる、世界と生きる。
舞台劇「修学旅行」は生真面目な班長のヒカル 性格の悪い生徒会長ノミヤ
アニメお宅マン研のチアキ ギャルで新体操部シャトミ 運動部一筋、ソフトボール部のカキザキ
あこがれの君、草食男子カイト お調子者でおっちょこちょいのクスミ、
お題目の教育を唱えるが権力を振りかざす教師アキラ 人権派のシラトリ先生…
それぞれのキャラクターが現在進行形の学校をイキイキとリアルに描く。
高学年の子どもたちも芝居に寄り添い、大笑いしながら楽しんだ。
観た人の感想は
舞台に吊るされた大きなゴーヤーは何?
まくら投げの跡が廃墟に見えた
自分の気持ちをぶつけないで気配を読みながら行き違う人物たち…
印象に残るイメージがすべてテーマにつながる。
忘れてはいけない2011年、今年の〆の例会がこの作品でよかった❤
沖縄に修学旅行と聞けば、基地問題など戦争を考える難しい話だろうと思って構えて見始めたら、どうもおかしい。
女子高校生の恋の話「誰が好きかを無記名で書こう」と言う辺りから一気にスピード感も出て盛り上がりましたね。
ありがちなちょっとイケメン風のなよなよした男の子を巡ってのドタバタや、消灯以降の見回りをする体育会系の恐い先生との駆け引きもハラハラドキドキで笑わせてくれました。
大人になると言いたいことも「まぁいいか」で引っ込めてしまうことが多くなりますが、彼女達は違います。沸点に達した感情を爆発させるところは遠い昔を思い出しながらもシリアスな演技にちょっと緊張。
それをほぐすかの様にまくら投げが始まります。そんなに枕があるんかい!と突っ込みを入れながらもスカ~ッとさせてくれました。
おバカな男子が可愛い部分を受け持って、女子の戦いを際立たせていたと思います。こんなに笑える例会なら、気負わずに最初からリラックスしていれば良かったと後悔した次第です。あ~楽しかった。