ロバの音楽座「森のオト」コンサート報告①

2012年3月4日(日)18:30~19:50 百花プラザ多目的ホール

今回の「森のオト」はロバの音楽座創立30周年記念作品

*楽しい仕掛けや子どもたちへの思いがぎゅっと詰め込まれたステキなステージでした*

コンサートの始まりは、空想手作り楽器ブンパカパッパ隊のファンファーレ♪♪♪

ブンパカパッパって、音をだすのがちょっと難しい楽器です。

この日のために練習してきた子どもたちが上手に時を告げました。

やさしい楽器の音色がホールを包みます。

小鳥の歌う声、風の音、木々のささやき、カブトムシから教わった歌・・・

ゆたかな森の中にいる、ふしぎでかわいい生き物バロー

おじいちゃんのダンスでは、劇場のお母さんが大活躍!大喝采をもらいました。

何十種類もの楽器が個性的でゆたかで楽しい音色を繰り出します。

その楽器たちのアンサンブルが心地よい響きとなってみんなの体の中に沁みこんでいきました。

そして、「ゆめ」という曲。

当日いただいたパンフレットの中で松本雅隆さんはこの曲についてこう綴られていました。

東日本大震災、そして原発事故という信じられない出来事が日本中に暗い影を落とす。

その夜、ある二文字がどこからかポーッと浮かび上がってきた、

それは心の中の森で5人がやっと探し求めた言葉と同じ。

「ゆめ」という2文字だった。あの時ほど、「ゆめ」という言葉にこころ震えたことがあっただろうか。

子どもたちがロバの音楽を聴き、彼ら一人一人の心の中にある小箱の蓋を自ら開け、

そのそこに眠っている「希望」そして「ゆめ」という二文字を見つけ、笑顔と勇気が溢れるとすれば、どんなに幸せなことだろう。

音楽というものは、パンドラの箱の底に眠っている「ゆめ」をそっと呼び起こし、悲しみや苦難を乗り越える源になるもの、

と僕たちはいつも思いながら音楽を演奏する。人はゆめをみて ゆめをみて大きくなるのだから。

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