今回のタイトル。
トリコが聞いた、とある会員さんの「地獄八景亡者戯」の感想。
公演中にも、お子さんは「楽しい!面白い!」と言っていたそうです。
トリコが聞いた、とある会員さんの「地獄八景亡者戯」の感想。
公演中にも、お子さんは「楽しい!面白い!」と言っていたそうです。
その子が寝る時に「お母さん、連れていってくれて、ありがとう」と言ったそうです。
四歳の男の子。
この言葉が教えてくれました。今回の公演が大成功だと!
この公演で、トリコ一家は搬入から初参加!
トラックにいっぱいの荷物をステージに運びます。スゴイ量に驚きながら運びました。
そして組み上げられたステージ!
食べていただく小夜食!
始まったステージは、見るというより魅入るでした。
じんたろう君の気持ち、おじいさんの気持ち。強がる姿の裏に隠された心。
古道具達も人間と同じように、強がりを言ったり、でも人情味あふれていて。
人間の弱さ、脆さ。
そして誰かを思う強さと団結力。
迫力満点の人形達に、大きな大きな閻魔様。怖い人形もコミカルな動きをするから、子供達はドキドキの中に笑いを見つけます。
人形・使い手の素晴らしさが伝わるからでしょう。
怖いシーンになっても子供達は、目を背けず舞台を見つめます。じんたろう君と古道具を応援しながら……。
今回、初めてのプレゼント係をする子供がいました。
公演前は「渡せるかなあ?」と不安でいっぱいだったみたいですが、「楽しかったから渡したくなった」と自然に体が動いたそうです。
喜怒哀楽を堪能して、現代社会の問題点も考えて。
短く感じた素晴らしい時間は終了しました。
「ありがとう」
この言葉が、きっとすべて。
本当に「劇場体験」っていう言葉がピッタリの作品でしたね。落語噺が上手に今の子どもを取り巻く世界に置き換えられていました。じんたろう君は今どこにでもいそうな典型的な男の子。演じた世宮さんすごい!! だから子どもたちがじんたろう君を我がことのように心配して応援したのでしょう。「じんたろう君、おつかれさま」って感想もありました。じんたろう君と地獄を旅してきた子どもたち、ちょっぴり成長したように思いました。
例会当番、長船の皆さんもお疲れ様でした!
そうですよね。「お母さんありがとう」ってこの言葉がどんなに嬉しいか劇場ママは知っているよね。子どもだけでは決して劇場に触れることは出来ませんよね。
お母さんが子どもに見せてやりたいと思う気持ちがスタートラインですもの。
全身で受け止めてくれる子どもにあ~っ一生懸命連れてきてあげて良かった(泣)と思える幸せな瞬間!!親冥利につきるのでは?
言葉に出さない子ども達も例会が終わった時の目を見れば分かりますよね!
これからも親子で幸せな時間をずっと過ごして欲しいなぁと心から思います。
例会当日、ロビーでの出来事。人形劇を見たい見せてやりたいという思いで事前に問い合わせをして当日来られた祖母と孫。受付で会費のやり取りをして納得がいかず、お金が無いといって帰られた姿に哀しい思いをしました。子どもは見たかっただろうに、見ていたらきっと「おばあちゃん、ありがとう」と言っていただろうと思うと切ない気持ちになります。もう一組、お父さんと息子。ロビーでチラシを見て会場に入りたくなった子ども。お父さんは何とか諦めさそうとあれこれ言っている。最後にじんたろうのすごろくを手に後ろ髪を引かれながら帰っていった。これがチャンスと思い見せてあげれば「お父さん、ありがとう」と言っただろうに!残念でならない。
うーん。つらいねぇ。このご時勢お金のことを言われると・・・。
でも決してぜいたくじゃないのよ。お金で買えるものとお金で買っちゃいけないものの区別がつかなくなってきてるのよね。
一回コンビニ我慢したら、観れるのに。
ゲームソフト我慢したら半年観られるのに・・・。
ゲームやカード。文房具と言うには贅沢なファンシーグッズ。
その分で親子で観られて、お母さんありがとう!!になるのにね。
それが素敵な人への種になるのにね。
物じゃないもの得られて『ありがと!』が言えるって、素敵よね。