アートと人をつなぐ対話型プログラム 子どもまちなかアート探検
2020年10月25日(日)
1回目 10:00~11:30 親子4組 2回目 13:00~15:00 親子5組
≪今回のコースと作品≫
城下/リアム・ギリック「多面体的開発」
RSK本社前/岡本太郎陶板レリーフ「躍進」
岡山神社/ダン・グラハム「木製格子が交差するハーフミラー」
天神山文化プラザ/岡部玄「天神鰻」と建物(設計:前川國男)
芸術の秋の日に、岡山市中心部の町を歩きながら、作品や建物を*対話型鑑賞しました。ナビゲーターは「みるを楽しむ!アートナビ岡山」の皆さん。新しい生活スタイルに合わせて、ワイヤレスガイドレシーバーを使用し、ソーシャルディスタンスを保ちながらマイクを通して会話ができる仕組みです。
*対話型鑑賞とは、事前の作品情報なしにグル―プで作品と向き合い、
ナビゲーターの問いかけに答える形で思うままに作品について語り合い、シェアします。鑑賞中にシェアされた様々な価値観や考え方は社会とともに
より開かれたコミュニケーションと日常の創造につながります。
1980年代半ばにアメリカのニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発されたアートの鑑賞法で、英語ではVTS(Visual Thinking Strategies)。
城下の噴水広場に集合。リアム・ギリック「多面体的開発」をどこから見るのが一番好きかそれぞれが探します。噴水から見上げる好きな人、シンフォニーホールといっしょがいいと思う人、青空バックが好きな人。同じ作品と場所なのにずいぶん違っています。それぞれの好きなポイントをなるほど、どれもいいねと共有しました。
七五三で賑わう岡山神社。「回転扉みたい」な作品をいろんな方向から見て、感想を話します。どうしてここにあるのかな? じゃまじゃない? 木と金属が組み合わさった作品を、「新しいものと古いものが一緒になったよう」という感想も。
岡本太郎の巨大作品の前に立つだけでものすごいエネルギーを感じます。作品中の同じ部分が人に見えたり、恐竜に見えたり、はだか祭りを連想したり。周りで聞いている大人も考えたり、そんな会話を楽しんでいます。
天神山文化プラザ(天プラ)は来年3月までの改装工事中でしたが、
天神鯰が大きな口を開けて出迎えてくれました。この作品に出合い,じっとしていられる子はいません。吸い込まれるように体感し、大はしゃぎ。この作品はどんなアングルからとっても写真映えします。
天プラの建物の設計はモダニズム建築の巨匠 前川國男氏。
1962年建設当時はまだ周辺に高い建物がなく、岡山のランドマーク的な存在だったといいます。そこここに施された意匠に意味があり、ひとつひとつじっくり見て思いを話し共有することで、これからのモノの見方を変える本当に貴重な体験だと感じます。
≪参加した子どもたちの感想≫
・町中にいろいろなアートがあって、おもしろかっったです。
・たのしかった。色んなアートが見れておもしろかったです。アートはまだまだあると思うからまた見てみたいです。
・ふしぎなアートがたくさんあってとてもたのしかった。アートはなんのためにつくっているのですか? ・たのしかった。
・みんながいろいろなことをアートに言っていることがわかった。
また、アート探検に参加したい。
・今日はたのしかったです。ほしの天井がすてきだった。
・いつもよりいけんが言えてうれしかったです。
ばらばらの電気がほしみたいできれいでした。
こんどはもっといけんがいえたらいいとおもいました。
・アートの歴史がすごくわかって、勉強になった。
・べんきょうになった。天じんなまずがおもしろかった。