「子どもに絵本や本を読ませるといい」って言いますよね。
何がいいのでしょう?
優れたものがたりというのは、人間らしく情緒ゆたかに育てるチカラをもっているのです。
物語は仮の人生体験。主人公と一緒に物語の旅にでるのです、
「ウォートンとカラスのコンテスト」はこんなお話です。
ある日、ひきがえるのウォートンのモートンは、家にアーバクルおじいちゃんを迎えていました。夜も更け、アーバクルおじいちゃんが帰ったあと、おじいちゃんがとても大切にしている磁石付き金時計を忘れていったことに気がつきます。明日の朝、届けてあげることにして、ウォートンは眠りにつきました。
ところが次の朝、家に奇妙な客が舞いこみます。ハタネズミのネヴィルです。ネヴィルはだれかを助けるのが好きなのですが、うっかりやさんなのでいつも失敗してしまうのです。ネヴィルは散らかしてしまったお皿を洗っているうちに、うっかり金時計までいっしょに洗ってしまいました。しょんぼりするネヴィルをなぐさめて、ウォートンはネヴィルといっしょに金時計を外で乾かします。ところが、うとうとしている間に金時計はカラスに盗られてしまったのです。
アーバクルおじいちゃんはそのことを聞いてがっかり。カラスが集まる特別な場所があるのですが、そこへ行くのはとても危険だとモートンは首を振ります。みんなもあきらめて、帰っていきました。ところが、ウォートンはカラスのところへ金時計を取り返しに行く準備を始めたのです!一人旅だったウォートンですが、実はネヴィルもカラスのねぐらに向かっていたのでした。再会したふたりと盲目のアオカケス、バイクも加わり冒険の旅は続きます・・
ドラマティックな物語、本を読むことが難しい幼児でも、人形劇なら楽しく体験できます。
ちいさなココロとアタマで知恵と勇気をフル回転させて参加できる冒険物語。
たくさんの子どもたちに届けたい作品です。
「ファイト一発!」の様なアドベンチャー感!!
子ども達はウォートンと一緒に冒険するんだろうなぁ・・・
とてもすばらしいお話でした。最後のおじいちゃんの言葉をきいて、涙がぽろぽろでてきました。帰りの車の中で、「ウォートンが、一番大事な金時計あげちゃったね。といったら、おじいちゃんが、一番大事なものじゃなかったんじゃろ・・といってたね。一番大事なものって、なんじゃったんじゃろうな?」ってきいたら、「ウォートンとネビルかな?」とおねえちゃんが・・・「心かな?」と弟が・・・。子どもたちの心の中に温かいものが残っているんだろうなと思いました。
それから、ネビルが、「僕がいると、悪いことばかりおきるんだ」といっていました。
その姿に、「おれなんか生まれてこんほうがよかった」「どうせ、おれなんか・・・・」とよくすねるわが子が重なってみえました。最後に、バイトに、君がいてくれたから、とても楽しかったよといってもらえ、一緒に旅にでました。そこにも感動しました。子どもに、「ネビルはバイトと仲良くなれて、よかったね。おれなんかと一緒にいたら、悪いことばかりおきるっていってたけど、最後はよかったね。きっと、どうせ、おれなんか・・・って思うことはないんだよ。人間うまれてきたからには、どこかに居場所があるんだろうね。バイトみたいな仲間にであえるんだよね」っていうと、「おれの居場所はどこにあるん?」と子どもがきいてきました。うっ・・・・っと言葉につまったのですが、「一生懸命生きていたら、いつかであえるんじゃないかな?」と言いました。日常の会話で、こんな話はできないのですが、この劇に出会えたからこそ、できた会話だったと思います。子どもたちの心の栄養になったらいいなと心から思いました。素敵な劇、本当にありがとうございました。
ぺこさん、心温まる感想をありがとうございます。
物語のチカラは本当にすごい!親子で感動を共有できたお話を届けてもらって、げきじょうも元気と前へ進む勇気をもらいました。もう、来年の作品えらびに入ります。会員さんの声がげきじょうを作っています。また、ご意見、ご感想をお待ちしています❤