『美女と野獣』愛について(大人編)

IMG_0471『美女と野獣』のテーマは『愛』。物語には様々な愛がありました。ベルとベトウ(野獣) ベルとバナール(父) べルとペペ ベルとクリスティーヌ、ジョセフィン(姉)・・・。愛情、情熱、思いやり、慈しみ、独占、エゴとか、「薔薇」に象徴される「愛」は決して心地よいものだけではないのですよ。崇高な聖歌とミュージックソーとの不安定なIMG_0496調べもその本質を表現しているかようでした。そして、主人公ベルの力強い生き方には感動です。新しい世界を目指して、何事にもひるまず体当たりで人生を切り開く姿はステキ!最後のシーンは圧倒的な存在感で「風と共に去りぬ」のスカーレットオハラをイメージしたのは私だけでしょうか!東西問わず、物語のチカラはすごいですね~。たくさんの物語を知っていたら困難も乗り越えられるような気がする・・・。

人生経験豊かな大人の感想会って実はすごく面白いのです。子ども劇場で上演する作品は、子どもに向けたものであると同時に大人の鑑賞にも十分に耐えうるものだと確信しています。子どもの特徴に合わせてシンプルな言葉と手法で表現するから、時には優れた絵本のように、大人により深く語りかけるのです。良い作品は子どもは子どもの深さで、大人は大人の深さで豊かな感動をもたらします。上質な作品は年齢に下限はあっても上限はなし。

つぎはいよいよ西大寺子ども劇場設立30周年記念公演、鳥の劇場「すてきな三にんぐみ」。自信をもってオススメできます。みなさん、どうぞ観に来てくださいね!

 

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