みんなの劇場・おかやまカンガルーポー事業開始10周年記念公演 令和3年度岡山市人権啓発活動補助金事業 福武教育文化活動助成 2021年度グリーンコープ生協おかやま福祉活動組合員基金助成
3月鑑賞会 劇団うりんこ「わたしとわたし、ぼくとぼく」 2022年3月6日(日)17:00開演 百花プラザ多目的ホール 参加約150名
教室で同級生からいじめられている健人とみどり(左手前)と未来から来た裸足の健人(左端)
今年度取り組んできた「多様性プログラム~ちがうことからはじめよう」のフィナーレを飾る鑑賞会『わたしとわたし、ぼくとぼく』が無事終了しました。みんなの劇場・おかやまとしてはスタッフ・キャスト総勢9名の久々の大型作品です。小学生以上を対象にしたLGBT児童演劇のため、会員外の大人の観客も多く、舞台への集中力が高い! 大人の鑑賞にも十分耐える素晴らしい舞台でした。
ストーリー 保育園に勤める30歳の健人は、男性保育士に対する保護者の偏見に落ち込み、ゲイである秘密を打ち明けられず引きこもってしまった。ある日、鏡を見ていると、1人の少女が現れて、言った。『世界を救って欲しい』少女に導かれて1997年の教室へ。そこで10歳の自分と出会い…
名古屋から向かった札幌のレインボーパレードで出会ったドラァグクイーンのスカートに入れてもらうシーン(寒いからですよ。こたつ的な~)
「人はひとりひとり違う、だから自分とは違う人も大切にする」「親は、子どもが幸せであることが幸せ」「一人じゃないよ」舞台からの様々なメッセージが見た人の心に響きました。周りの人を応援したり、一歩踏み出せたり、そんな行動につながる気がします。
アフタートーク 18:30~19:15 市場恵子さん(進行:社会心理学講師)、たかきーとさん(当事者)、児玉しし丸さん(劇団うりんこ代表)、みんなの劇場代表・高谷
左から市場恵子さん、たかきーとさん、児玉しし丸さん、高谷純
アフタートークではまず、作・演出の関根真一さんがビデオ出演し、自分の子ども時代や演劇にかかわるきっかけ、「わたしとわたし、ぼくとぼく」について10分ほどお話してくださいました。続いて、市場恵子さんを進行役に、たかきーとさん、児玉しし丸さん、劇場代表・高谷でそれぞれの立場からざっくばらんに感想などを話し合いました。自由に思ったことが言えて、それを受けとめる登壇者や会場の雰囲気がとてもいい感じでした。
コロナ禍の中、こんなにたくさんの方が残ってくださいました。ありがとう~💛
みんなの感想(一部抜粋)
・みどりちゃんとけんとくんの心がどんどん変わっていくのがいいと思いました。ドレスの人がとてもおもしろかった。(小学生) ・私自身女ですが一人称で「僕」と言う時があったり、「女らしく」という言葉をかけられるたびに、もやっとするものがあったので、かなり共感できる劇でした。(高校生)
・小学生の子どもと一緒に観ることができて良かった。家庭でもよくこのような話はするけれど、この作品のことはきっと息子が成長していく過程で何度か思い出すことがあるだろうと思います(私も)。ありがとうございました。(20代・30代) ・自分の30年前を思い出しながら、涙が出ました。とても良かったです。私の人生を救ってくれたと友の涙、親の涙。寄り添ってくれた友人、家族に改めて感謝しました。これから先、自分が誰かの支えのかけらになれたらと思います。近くにいる友人に寄り添える優しさ、何をも受け止めてくれる愛を持てるように。(40・50代)
・しし丸さんがカッコよかった。行動することの大切さがわかった。健人のおばあちゃんのような人がたくさんいたらいいなあ。I Love Youの指、意味が分かってうれしかった。(60代~)