2017年最後の鑑賞会は、12月15日に上演したオペラシアターこんにゃく座の「銀のロバ」。
舞台はフランスの森の中、マルセルとココの姉妹はいつものように森へあそびに行き、盲目のイギリス人脱走兵シェパード・チューイを見つけます。始めは無邪気にかくまう二人でしたが、病気の弟の元に返りたいというチューイを本当に国に帰してあげようと考えるふたり。
やがて兄のパスパールと青年ファブリーズも仲間に加わります。脱走兵は見つかれば銃殺です。スリリングな逃亡劇がはじまります。
劇中劇でチューイが語るロバにまつわる3つの話。子ども達はその中で本当の戦争の悲惨さ、家族の大切さを知ります。小さき者,弱き者が兵士を助け、心通わしたゆえに訪れる別れの寂しさ…。臨場感あふれる舞台は、大人から子どもまでそれぞれの立場で深く心に残る作品でした。…
客席は平土間でセンターに花道も作られ、本当に間近で鑑賞できました。出演者も観客が近いとドキドキするそうです。今回スタッフ・キャスト合わせて9名。若手を中心に幅広い年代のロバ組は舞台も楽屋も活気に満ちていました。
お当番の可知地区の子どもたちがチケットもぎりやプレゼント係、アナウンスから搬出のお手伝いと大活躍でした。