2017年のおわりに

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ともだちや/劇団うりんこ

2017年がもうすぐ終わります。ふり返ってみると今年はNPO法人になって15周年記念の年。3月「ピアニカの魔術師」5月「怪じゅうがまちにやってきた」6月「糸による奇妙な夜」7月「走れ!メロス」9月「ともだちや」10月「KKOYOマイムライブ」11月「おひさま劇場」12月「オペラ銀のロバ」なんと8作品を上演し、まさに舞台鑑賞会祭りでした。
観てくださった皆様、創造団体の皆様、ほか支えていただいたすべての皆様、本当にありがとうございました。
2018年も充実したラインナップで、子どもたちはもちろん、すべての人々に質の高い舞台鑑賞会を届けていきたいと思います。来年は5日から事務所開き、2018年もよろしくお願いします。

人形劇「おひさまげきじょう」 ありがとうございました!

2017年11月26日(日)1回目11:00~ 2回目14:30~

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たくさんの子どもたちに届けるため開催した地域公演

23年ぶりに西大寺にやってきてくれた人形劇団クラルテのベテラン俳優、高平さんと奥村さん。その舞台は子どもたちを夢中にさせ、大人たちをうならせ、ベテランならではの安定感とゆとりを感じました。

くりかえしが楽しい「ポリチーノのけっこんしき」は、置物の鳥たちが結婚式に招待されて出かけ、また戻ってくるお話です。道中、鳥たちがおおかみに食べられる場面や、助かる場面もどこかユーモラスで、泣いたりする子はいませんでした。ほとんどの子は前のめりで舞台に夢中の様子でした。帰りに、思わずテーマ曲の「ポ、ポ、ポリチーノ~♪」を口ずさんでしまった方も多いのでは?

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舞台美術や人形の素晴らしさに感動の「かさじぞう」。昔話にふれる機会はどんどん減っているので、おばあちゃん世代のお二人が演じることがまた味わい深いものでした。

 

 

 

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●○おひさまげきじょう感想●○
♪ポルチーノのけっこんしきがきっかけで、とりがすきになりました。

♪とてもおもしろかったよ。

♪たのしかった

♪すぐおわった。たのしかった。

♪低学年向きでしたが、高学年の私でも楽しむことができました。たった二人で音や人形を操り、道具を移動させたりと、たくさんの事をされていて、すごいなと思いました。また、作品と作品の間も準備をしながら観客を楽しませてくれて、)ずっと笑顔で鑑賞できました。

♪ポリチーノのけっこんしき、おもしろかったです。

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♪2人だけだったのに、一度にたくさんの人形を動かしていて、びっくりしました。雪をふらすのがどうやってふらすのか気になりました。

「かかしになるために」KOYOマイムライブ報告

2017年10月28日(土)18:45 百花プラザ

百聞は一見にしかず。笑いっぱなしの1時間でした。一番前に座っていた小2男子、笑いすぎてイスから転げ落ちてしまいました。KOYOさんがマイムで演じるキャラクターが動き出すとKOYOさんがマイムしていることを忘れます。チャーリー山本のときはもう完全に観客は操り人形のチャーリー山本の芸しか観ていません。KOYOさんが時々注意!「これ、マイムでやってます。これがすごいんだからね!」と。もっと、いろんな作品を観てみたい~。KOYOマイムの世界にみんなの劇場ごとはまってしまった・・・そんなすばらしい鑑賞会でした。

おまけ:スタッフが消しゴムハンコもつくったよ。これもすごいのよ。

 

 

会場と客席が一体に。劇団うりんこ「ともだちや あいつもともだち」

2017年9月10日(日)18:30開演(上演65分)   百花プラザ IMG_1067

「ちがう、ちがう!」「あっち、あっち~!」  オオカミとキツネのトランプ遊びの場面で響き渡る子どもたちの声。舞台と客席がフラットなせいもあり、一体感と盛り上がりはこれまでで一番だったかも!?

絵本「おれたち、ともだち!」(内田麟太郎:作 降矢なな:絵)は既刊12作の大人気の絵本シリーズ。ユーモアたっぷりでいて、じーんと奥深いおはなしと絵に原作ファンが多い作品です。劇団うりんこの「ともだちや あいつもともだち」は【ともだちや】【あいつもともだち】【ともだちごっこ】の3冊をモチーフに、お芝居ならではの演出が随所に見られました。

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原作にはないきこりたちと木の精が森へと誘い、木の精のユニークで派手な動きに目を奪われていると、ラッパーみたいにラジカセ肩に登場するオオカミにまたびっくり。親分肌のオオカミを女優さんが演じ、わがまま女子のテンを男優さんが演じるのも意外性があって大ウケでした。

「ともだち いちじかん ひゃくえんで~す」と、おなじみの口上で登場するキツネや親分肌のオオカミの衣装は絵本のイメージに忠実。舞台背景はとても美しく、ほぼ手づくりだそうです。本番前にほころびた背景布を針と糸で補修する姿もありました。

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登場者の分かりやすいキャラクターに、「いるいる、あんな子」と誰もが思ったことでしょう。そして、友達のいる楽しさ、約束を破った時のばつの悪さ、仲直りの嬉しさも。 オオカミとキツネが交代し、互いの気持ちを知るという場面も思いを分かち合うメッセージが感じられました。

終演後、舞台は交流会場へと変わり、子ども達からの雨あられの質問に、うりんこの皆さんがじっくり答えてくださいました。そんな好奇心いっぱいの子どもたちの様子を、下見に来られていた鳥取おやこ劇場の方から「すごいですね!」とほめていただきましたよ。

会場を盛り上げたのは劇場スタッフ手作りの消しゴムはんこ。その出来栄えの良さにスタンプコーナーは大人気でした。