3月鑑賞会「ピアニカの魔術師」報告

IMG_1027   2017年3月20日(月・祝)開演18:30(上演時間75分)百花プラザ 参加者270名

ルパンとマリオ&ビートルズとタンゴ

IMG_1034みんなよく知る人気アニメやゲームのテーマ曲で始まり、ノリノリムードと共に想像をはるかに超えたピアニカ演奏に驚きが広がりました。学校公演と違って保護者も一緒の劇場鑑賞会では、ビートルズ、ジャズ、タンゴなど大人を意識した曲を選び、会場の雰囲を見ながら、何曲か準備した中から臨機応変に対応するようにしているそう。「小学生の楽器」のイメージをカッコよく塗り替えるあたり、さすが魔術師!岡山からもピアニカレッスンに通っている大人が2人IMG_1022もいると聞きました。

ピース&パッションの人ミッチュリー

関西人のトークセンスもさることながら、熱く平和を願い、本物の音楽文化普及の思いを真っ直ぐ語るミッチュリー。スタッフも正直びっくりしました。その熱い思いがひしひしと伝わるからこそ、彼等の音楽は感動を呼ぶのでしょう。幼児会員さんは途中、多少もぞもぞしても、会場の外に出る子はいませんでした。「武器を楽器にしたら戦争はなくなる」「ぼくは音楽で平和を実現させたい」こんなメッセージに共感する感想が多数寄せられました。特に今回、大人からの熱烈な感想が多かったです。

みんなの感想

p2ミッチュリー感想○

 

12月まとめ『松元ヒロ クリスマスソロライブ』

2016年12月25日(日)百花プラザ多目的ホール

img_0938おかえりヒロさん!2年ぶり、クリスマスという特別な日に西大寺に帰ってきてくれたヒロさん。開場前の長い行列が期待を物語ります。軽妙な語り口とマイム仕込みの動きは健在。「憲法の話は最近、絵本を出したからやりません。」と笑いでつかみはOK。
今回のネタは、ヒロさんの平和を願い沖縄に思いを寄せる話で深く熱い思いが伝わるものでした。また、今年亡くなった永六輔さんとのエピソードも絶妙なものまねで語られました。芸人・松元ヒロを贔屓にし、ラジオ番組のゲストによく呼ぶんでくれたといいます。奥様の手作りおはぎが大好きだったとも。永さん作詞の歌のミニコンサートと盛り沢山。ヒロさん、歌も上手い!

もちろん涙が出るほど大笑いして、スッキリして会場を後にしたことは言うまでもありません。
ライブの後は、絵本「憲法くん」を求める列が続き、ヒロさんとの別れを惜しむ人でロビーは溢れました。
アナウンサー係の小林さん、音響の森家さん、照明の阿部さん、ご協力ありがとうございます。ヒロさんの芸が益々輝きを増しました。視覚障害のお客様や中学生お客様からも楽しめたと感想を頂き、スタッフ一同ほっこりしたのでした。

12月まとめ シンドバットの冒険

2016年12月11日(日)百花プラザ

1482128352082ノリノリのアイドル風なオープニング。歌とダンスのミュージカル。わらび座ミュージカル「シンドバットの冒険」 はおとぎ話「千夜一夜物語」をモチーフにゲームに夢中な今どきの男の子シンドウくんが旅に出て夢や勇気を知り、友達や大切なものを見つけていく、現代にマッチしたお芝居になっていました。だから子どもたちはずっと舞台に釘づけ、終演後ロビーでは感動さめやらぬ子どもたちが役者さんを囲んで楽しそうでした。

劇場では子どもたちも当日運営のお手伝いをします。今回はじめて担当してくれた子どもたちも大活躍!充実した体験になったようでした。

 

 

 

子どもと演劇

%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%90%e3%83%83%e3%83%88わらび座公演「ミュージカル シンドバットの冒険」近し。

「子どもと演劇」ちょっぴり興味を持っていただいた方へ
私たちは劇場を人間らしく生きていくために大切な場所だと考えています。とりわけ子どもたちにとっては、大人世界に旅立つ前に、心を育て準備するかけがえのない体験の場

役者さんがよく「他人の人生をたくさん生きてます。」と言ってますよね。実は観ている子どもたちもそうなんです。演劇空間では子供の心は自由自在。物語の世界に入って、艱難辛苦を乗り越える主人公と仮想空間を旅します。また一方、観客にもどって冷静に考えます。

【当事者視点と第三視点】

この心のゴチャマゼ体験がバランス良く育つためには、必要な練習なのです。現実生活ではなかなかできないし、そうとう心のダメージも受けちゃいますからね。

でも安心して、劇場は安全です。ちょっぴり怖くでもこの冒険は必ずやり遂げられるようになっているから。子どものために作られた物語は子どもたちが自分の暮らしに置き換えて考えられるようになっています。友達のこと、学校のこと、社会のこと、戦争のこと、外国のことなど。

子どもはあっという間に大きくなります。
本当の世界は優しいことばかりじゃありません。だから劇場にきませんか!心が携帯やゲームで埋められてしまわないうちに。