卒業を祝う会

卒業を祝う会を3月16日(金)6時半から事務所で行い16名が参加しました。今年はかなえ・ゆりえさんの二人が高校を卒業し、愛知と岡山の大学に進学することが決まり門出を祝福しました。

共に高学年の活動を創ってきた中3のメンバーも加わり、狭い事務所で肩を寄せ合いながらそれぞれの席を確保し会が始まりました。ちょうどこの日は、中学を卒業し高校の合格発表を待つ狭間で「落ち着かないけれども落ち込みもしていない」そんな時でした。(結果は全員志望高に合格!おめでとう)

お寿司にオードブル、マミーのサンドイッチ、いちごなどを用意して会食した後、恒例の贈る言葉。少し緊張しながら中高生はキャンプでお世話になったこと、優しく付き合ってくれたこと、喧嘩もしたけれども楽しかった思い出などを感謝の気持ちと共に伝えました。先輩や大人からは高校を卒業したら半分は大人、自分の行動に責任を持って学業に励むこと、人との出会いを大切にすること、大いに遊び楽しむのも良し、失敗するのも良し、人間としての幅を広げ大きくなってください。勿論、子ども劇場もよろしくね!と結んだ。

二人からは「小さい頃から子ども劇場でお芝居を観たり活動に参加したことが、進路を決める時に大きく影響した。舞台でも演じたい。そのためにはコミュニケーション能力を磨かなければ・・・」と夢に向かって豊富を語ってくれた。愛知で1人暮らしをするKちゃんは料理は苦手と言っていたので大丈夫かなと思いきや、隣でY君がご飯さえ炊けばおかずはスーパーやコンビニにあると助言。頑張りますとにこやかに答えていた。

二人の送る会を通して「子ども劇場で育ててきたもの」を実感することができました。「自分で感じ、考える力」「気持ちや考えを表現する力」「他者と協力して物事を進める力」「自ら実践する力」など・・・素晴らしい!二人の未来にエールを送ります。

震災募金のお礼が届きました。

先日、寄付した「子ども未来・愛ネットワーク」の大塚さんよりお礼のメールが届きました。

文化☆西大寺子ども劇場の皆さまへ

この度は、私たちの活動にたくさんの寄付を寄せていただいて、
ありがとうございました。

今後の福島・関東からの親子さんの受け入れの活動に
使わせていただきたいと思います。

また、今後も子ども劇場の催しに避難者を招待していただけるとのこと、
ありがとうございます。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。

子ども未来・愛ネットワーク 大塚愛

ロバの音楽座「森のオト」報告②震災募金

もうすぐ東日本大震災から1年。

大震災を忘れないために 被災された方々とココロを繋いでいるために

コンサート会場で募金のお願いをしました。

前日に焼いた「劇場ママの手作りクッキー」の収益金も加えて2万1180円が集まりました。

今回は、岡山で原発震災避難家族を支援している市民団体、「子ども未来・愛ネットワーク」に寄付をいたしました。

みなさん、本当にご協力ありがとうございました。

ロバの音楽座「森のオト」コンサート報告①

2012年3月4日(日)18:30~19:50 百花プラザ多目的ホール

今回の「森のオト」はロバの音楽座創立30周年記念作品

*楽しい仕掛けや子どもたちへの思いがぎゅっと詰め込まれたステキなステージでした*

コンサートの始まりは、空想手作り楽器ブンパカパッパ隊のファンファーレ♪♪♪

ブンパカパッパって、音をだすのがちょっと難しい楽器です。

この日のために練習してきた子どもたちが上手に時を告げました。

やさしい楽器の音色がホールを包みます。

小鳥の歌う声、風の音、木々のささやき、カブトムシから教わった歌・・・

ゆたかな森の中にいる、ふしぎでかわいい生き物バロー

おじいちゃんのダンスでは、劇場のお母さんが大活躍!大喝采をもらいました。

何十種類もの楽器が個性的でゆたかで楽しい音色を繰り出します。

その楽器たちのアンサンブルが心地よい響きとなってみんなの体の中に沁みこんでいきました。

そして、「ゆめ」という曲。

当日いただいたパンフレットの中で松本雅隆さんはこの曲についてこう綴られていました。

東日本大震災、そして原発事故という信じられない出来事が日本中に暗い影を落とす。

その夜、ある二文字がどこからかポーッと浮かび上がってきた、

それは心の中の森で5人がやっと探し求めた言葉と同じ。

「ゆめ」という2文字だった。あの時ほど、「ゆめ」という言葉にこころ震えたことがあっただろうか。

子どもたちがロバの音楽を聴き、彼ら一人一人の心の中にある小箱の蓋を自ら開け、

そのそこに眠っている「希望」そして「ゆめ」という二文字を見つけ、笑顔と勇気が溢れるとすれば、どんなに幸せなことだろう。

音楽というものは、パンドラの箱の底に眠っている「ゆめ」をそっと呼び起こし、悲しみや苦難を乗り越える源になるもの、

と僕たちはいつも思いながら音楽を演奏する。人はゆめをみて ゆめをみて大きくなるのだから。