5月鑑賞会「あなたがうまれるまで」

4月の「おひさま劇場」が終わったと思ったらもう5月の鑑賞会が近づいています。

5月はつげくわえ&北村直樹「あなたがうまれるまで」5月11日(土)18:30分~百花プラザあなたがうまれるまで

12年のロングラン作品です。「出産」というテーマ、オーソドックスになりましたが、12年前はまだまだ巷にない頃でした。そういう意味では先駆けの作品。先日、お電話で打ち合わせをしていた北村さんにどうしてこの作品を創ったのか?お尋ねしてみました。すると

-ぼくはね、奥さんの出産に偶然に立ち会うことになってしまって・・・初めはドラマでみる出産シーンを想像していたんだけれど、ことのほか難産ですごく過酷な状況を目にしたんですよ。結局、奥さんと赤ちゃんががんばって無事出産できたんだけど、「自分は全然何にも出来ないんだ」という無力感が残って、立ち会ってよかったのかな?って思っていたんです。でも自然に、せめて育児ぐらいは分担しなきゃという思いがわいてきた。そういう気持ちになったのもきっとあの出産に立ち会っていたからだろうし、やはり良かったと思えたんですよ。そんなような体験から命が生まれるまでをお芝居にして届けたいと思ったのです-

つげくわえさんと北村直樹さんはともに大ベテランの舞台人。きっと楽しいステージに違いありません。必見です!

この先子ども劇場は6月「パペット落語」7月「カフカフドゴシコのリズム探偵団」と鑑賞会が続きます。みなさん、うっかりせず付いて来てくださいよ!また、うっかりしてたら教えてね(ヘヘ)

おひさま劇場を見ました!

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私はおひさま劇場を見ました。

1つ目のお話の「森のちいくまちゃん」はとてもかわいかったです!
あと、劇団さんは2人しかいないのに4匹も登場してくるので驚きました。

お話が終わった後、劇団さんがお話に出てきた音はどうやって鳴らしていたのか教えてくれました!
なんと!本物にソックリだった風のヒューという音は木とザラザラの布を使って擦りつけて鳴らしていたそうです!

2つ目のお話は「ワクワクドッキリこぶたのリンゴ」というお話です。
たまになぜかしゃべり方とかで笑ってしまいます!
オオカミは絶対悪い奴だと思ってました。どう見たって見た目が悪そうだからです。でも、本当はいいオオカミだったので人は見た目で決まるもんじゃないなぁと思いました!

来月は「あなたがうまれるまで」です。
楽しみです!

ぽかぽかほっこり おひさま劇場

IMG_14782013年4月21日(日)11:00/14:00 西大寺ふれあいセンター

人形劇団クラルテ公演「おひさま劇場」が終了しました。子どもたちは物語世界に入り込んでわらったりドキドキしたり・・・そのたびに表情がクルクルと変わります。その表情を見ているととても幸せな気分♥

IMG_1477はじめのお話「森のちいくまちゃん」小さなくまちゃんの活躍に心をぴったりと寄せる子どもたち。真剣に見ながらもユーモラスなかけあいに会場中が大笑い。

次のお話「わくわくドッキン!こぶたのりんご」はちょっと、ドッキリ。とっても不思議、ナンセンス。もともとナンセンスな子どもたちはお話をスッと受け入れます。こちらは大人がエー、こんな奇抜な展開ある?!興味津々・哲学を感じるわッ!!!

IMG_1496IMG_1491人形劇団クラルテは創立65年の老舗の人形劇団。1時間足らずの人形劇を観ても、背景や人形、物語に、その歴史と技術に裏打ちされたクオリティーの高さを感じます。

公演のあと、バックステージで手作り楽器やお人形を手に取って見せてもらいました。くまちゃんもこぶたも素材は木。くまちゃんは毛糸のかぎ編みでおおわれて、柔らかい質感がステキです。うごくとカタカタといい音がします。目が動いたり、口がひらいたりとどちらの人形も細かい細工で、とってもチャーミング***

IMG_1498子どもたちは、いつまでも一緒にいたい!と、お人形のそばをはなれません。お人形も子どもたちもどっちも可愛い!

そしてクラルテさんとの交流会には、感動の声が参加者から次々と寄せられました。「息子は4か月。この子にとって劇場デビューがクラルテさんとの出会いで本当によかった♥」「手作り楽器、木のお人形、お二人の歌声…この人形劇を包むすべてが優しい世界。すばらしかった。」「いつもはわたしから離れない子どもが、今日は親と離れて兄妹でしっかり楽しんで観ていました。」「いろんな楽しいキャラクターが登場するけれど、おふたりでどうやって演じているの?!」etc.

“クラルテ”はフランス語で“光”という意味だそうです。子どもの文化芸術を創造する作り手さんの真摯な姿が感動でした。ぽかぽかほっこりあったかい「おひさま劇場」でした。

 

子どもは大人になるのです…

前のブログに文筆家でデビューしたコウちゃんのことを書きましたが、子ども劇場を30年近くやってると他にもたくさん劇場で育った子どもたちが社会で活躍しています。

看護士・介護士・保育士・教師・建築士・養護教員・事務員・お寿司屋の板前さん・ホテル業界・食品開発部門・ガス会社・池坊(華道)・アパレル業界・醸造プラント会社etc.・・・

ほんとうにいろんな分野で社会を支える大人になっているのです。報道で幼児虐待や子どもの貧困のニュースが流れるたびに社会がもっと子どもたちの問題を真剣に解決しなければと思います。だって明日を支える大きな力なのだから・・・

今年も厳しい就職戦線のなか、希望をもって社会へ旅立とうとしている学生たちがいます。そんな若者たちや子どもたちを文化の根っこで支える子ども劇場でありたいと思います。