9月鑑賞会 劇団むう語り芝居「注文の多い料理店」「どんぐりと山猫」は参加型舞台で大盛り上がり!

●どんぐりと山猫8

みんなの劇場おかやま9月鑑賞会                       2022年9月11日(日)17:00開演 百花プラザ多目的ホール
語り芝居 銀河から野原から 劇団むう劇団むう
「注文の多い料理店」「どんぐりと山猫」

昔の小学校の小さな机と椅子
運動会の着順旗みたいな茶系の三角旗
木の枝をつなぐ布で編んだカラフルなひも
黒板には「下ノ畑二居リマス」
劇団むうさんは、こんなシンプルな舞台を宮沢賢治ワールドに変えてしまいます。
「賢治は情景すべてを文章にしているので派手な舞台装置は何もいらない。みなさんの想像を邪魔しないように」

「注文の多い料理店」より 本を読む仕草はあっても、もちろん言葉はすべてふたりの頭の中。

「注文の多い料理店」より
本を読む仕草はあっても、もちろん言葉はすべてふたりの頭の中。

宮沢賢治の物語はなじみがあるのに、深くて、わかりにくい一面もあります。
聞き言葉と身ぶりでテンポのよい世界は小さな子どもたちにも          予想以上に受け入れらられた気がします。
「注文の多い料理店」には会場全体が参加型の演出もあって、生の舞台ならではの醍醐味でした。

合間には賢治クイズなどで会場とやりとり。「賢治は何県出身?」に「宮沢(県)賢」という子どもらしいナイスな回答も!盛り上げてくれてありがとう!

合間には賢治クイズなどで会場とやりとり。「賢治は何県出身?」に「宮沢(県)賢」という子どもらしいナイスな回答も!盛り上げてくれてありがとう!

「どんぐりと山猫」には当日ワークショップに参加して、どんぐり役に8名が出演してくれました。堂々と楽しそうに演技する姿には、チームワークも感じられて素晴らしかったです。急遽、舞台に上がることになった別当役のお父さんも疲れ様でした。

出演しながら、舞台上で舞台鑑賞。楽しそう!

出演しながら、舞台上で舞台鑑賞。楽しそう!

 

観る・参加することで子どもの経験値や家族の思い出や増えていきます。
ちょうど教科書で賢治を読んでいるという一般の参加者もいらっしゃいました。
定期的な鑑賞会や体験活動が、豊かな子どもの育ちにいい影響を与えることは37年の歴史が物語っています。

💛お楽しみコーナー
今回はリサイクル絵本販売コーナー「BOOKLOVE」や、いただきもののお菓子の配布など少しづつ楽しい会場作りも復活しました。
来年度の作品アンケートへのご協力もありがとうございました。

秋は10/9(日)「西大寺五福通りレトロマルシェ」での木のおうちワークショップ出店、10/23(日)特別鑑賞会「松元ヒロソロライブ」やアウトドアイベントなどなどど目白押し。どうぞご参加くださいね。

 

みんなの劇場設立35周年記念公演        「OMINO~雨降りの小人」大盛況!

美しく連なるシャボン玉。何でもシャボン玉が作れるね!

美しく連なるシャボン玉。何でもシャボン玉が作れるね!

2022年7月17日(日)17:00開演
百花プラザ多目的ホール               参加約330名

コロナ禍で2年遅れとなった35周年記念公演「OMINO~雨降りの小人」をついに上演できました!
チケットは完売、ありがとうございました。満席でお断りした方ごめんなさい。
思いのほかスムーズに運営できたことを皆様に改めて御礼申し上げます。
そして何よりも期待以上の素晴らしい舞台を見せてくれたミケーレさん、スタッフの皆さんありがとう!

★オープニングの暗闇と雷
事前に告知していたものの、やはり怖がって泣く小さなお子さんも。でも、ママたちが上手に声掛けして後方へ移動してあやす姿や、「無理もないよね」と会場全体が受容する雰囲気が、みんなの劇場(おやこ劇場・子ども劇場)らしさでしょうか。

ポケットの中にはシャボン玉がいくつ?

ポケットの中にはシャボン玉がいくつ?

舞台の風雨にさらされ、びしょぬれのシャボン玉クラウンミケーレ。でも、コートのポケットから取り出したシャボン液で手品みたいにシャボン玉が。
あとからあとから、手を変え品を変え展開するシャボン玉ワールド。照明で七色に輝く色と形にうっとり。クラウンならではのマイムやマジックあり笑いあり。

会場に雪が!これもシャボン玉です。真似してみたい!

会場に雪が!これもシャボン玉です。真似してみたい!

★岡山イタリア人コミュニティ
岡山在住のイタリア人ファミリーがたくさん来場してくれました。
絵本にサインのタイミングでイタリア語で会話する楽しそうな姿が印象的でした。

ミケーレさんから愛を込めてKISS!

ミケーレさんから愛を込めてKISS!

★子どもたちの成長その1
ミケーレさんファミリーの子どもたちの成長ぶりにも驚かされました。
11歳のナミちゃんはすっかりレディの雰囲気。楽屋でも静かに過ごしています。
9歳のシンくん人見知りせずどんどん人の輪に入るやんちゃくん。一輪車とバルーンアートが得意。

終演後、絵本を求める長蛇の列。「サインしすぎて明日、腕が痛くなっちゃうよ~」とミケーレジョーク!

終演後、絵本を求める長蛇の列。「サインしすぎて明日、腕が痛くなっちゃうよ~」とジョークも!

 

★子どもたちの成長その2        スタッフを務めてくれた劇場の子たちも、会場設営、撤収、バルーン装飾などなど本当に役立ってくれました。
新しい時代の到来を目の当たりにした気がします。

 

 

前回作品の「シャボン玉のコンサートのはじまりはじまり」以上に創造性が高く、私たちの想像を超えて夢の世界へ連れて行ってくれました。
OMINOは小人のこと。イタリアでは雨が降ると「天上でOMINOがいたずらしている」というのが共通感覚だそうです。ミケーレさんが演じていたのはOMINOに翻弄される人間。異常気象がもはや普通になった感がある昨今、時代を象徴する演目なのかもしれませんね。

35周年おめでとう!

35周年おめでとう!