12月鑑賞会レポート①「かえるくんかえるくん」

げきじょうにとっては怒涛の12月でした。だって鑑賞会が3作品あったのですから(^_^;)

乳幼児作品・低学年作品・高学年作品とそれぞれに味わい深かった12月、年を越さないうちに3作まとめてレポートします。

まずは人形劇団ひぽぽたあむ「かえるくんかえるくん」

 

これは親子のきずなと乳幼児期の心を育てる「アートスタート」として行いました。

ひぽぽたあむの人形劇は「かえるくんかえるくん」って書いてあるこの小さな窓(けこみ)の中の世界

タオル地のような素朴なお人形を片手使いで操ります

大仕掛けで出使いの人形劇に対して、その限られた表現方法で

どのように0歳~4歳の子どもの心を捉えるのか?興味深々でした。

穏やかな音楽が流れ お芝居が始まると

元気なかえるくんとなかまたちが生き生きと動き出します

思いのほかスピードのある人形たちの動きと

何とも言えないセリフの間が親子を物語世界へといざないます。

くりひろげられるお話の内容は、生まれて数年の子どもたちでも生活の中で体験したことのある出来事

誕生日だったりお友達だったり

だからそのドラマティックな展開に心を揺さぶられるのですね。

本当に子どもたちが口々にいろんなことをつぶやく、つぶやく(笑)

それがまた、おもしろくて魅了的!!

ひぽぽたあむの代表で演じ手、永野むつみさんもこのつぶやきを宝物のように大切にされています。

そして、かえるくんが悲しくてやるせない気持ちになると、会場の子どもたちがにわかにざわざわそわそわってするのです。

ここが母(父)の度胸の見せ所、ぎゅって抱きしめて不安をいっしょに乗り越えてあげると

そのあとの幸せな❤気持ちを子どもたちと共感できるのです。

永野さんはそれを「受け止めるちから」とおっしゃいます。

母を長く務めると「受け止めるちから」の大切さって痛感します、これけっこう難しいよ~

とっても大切なことがこんな楽しい人形劇とともに学べる「アートスタート」って奥深い

公演後、かえるくんとこぐまくんがお見送り

これから始まる人生の機微を物語で体験した子どもたち

ちょっぴり大人気分でかえるくん、こぐまくんと握手、とってもうれしそうでした。

光と影の魔法

 「スゴイ!」

子供からも
大人からも

そんな言葉が出た「長靴をはいたねこ」。

手が動くと、動物になり、そして命が吹き込まれていく。

「あえて、役者の動きを見せています」
と言われたように、裏側は見えるステージ。

想像と創造の世界。

イメージを膨らませながら、子供達は物語の中へ出掛けます。
役者達が見えるのに、スクリーンの影絵に夢中な子供達は、ラストのドキドキシーンに泣き出しそう。でも、勇気をだして、目を背けずに猫を応援☆

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少し大きな子供達は、役者の動きにも夢中。光の魔法に感動します。

光と影の幻想空間は、クリスマスの時期にピッタリでした。

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会場もクリスマスのムードでしたヨ♪
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帰りには、ハートのキャンドル。

小さな蝋燭の光だけど、親子の幸せな時間を燈せていたら嬉しいな……と思います☆

アートスタート「かえるくんかえるくん」

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先週の水曜日。
百花プラザの中。

小さな子供を連れたお母さん達が、人形劇を見に来てくれました。
アートスタート「かえるくんかえるくん」です。
暗幕などで、薄暗い室内で、ほんわかとした人形劇がはじまりました。

ザワリ。

子供達が揺らいだのは、こぐまちゃんが「帰る」と言ったシーンでした。

小さな心で、何を感じて何を考えたのでしょうか?
不安を、体で表現しながら子供達は成長していく。

実体験として、それらを感じる人形劇でした。

「やっぱりプロは違うわ」
「蝶々が、あまりに素晴らしくて、私が見入った」
「子供が、言われた場所で、確かに反応をした。分かってるんだね!」

と感想をくれた方々。

なんだか、子ども劇場の原点のような気がしました。
全身で、感動を受け取る素晴らしさ。

子供達は、体と心を成長させていきます。体にごはんがいるように、心にもごはんがいるんだよね。

光と影で遊ぼう♪

 

かかし座の市瀬さんを講師にお迎えして、楽しいワークショップを終えました。

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二日間で、三会場というハードスケジュールにも、疲れを見せない笑顔で頑張っていただきました。
ありがとうございました。

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ワークショップは、狐や猫などを手で作るという所から始まりました。
子供の手では難しいフクロウは、出来なくて悔しくて涙ぐむ子供もいたり。
一生懸命だからこそのステキな姿。

ペットボトルを影絵にしたら、宝石のように輝いたり。トイレットペーパーはドーナツに見えたり。

子供も大人も、光と影の魔法に魅了されます。

休憩を挟んで、工作タイム!
大人が真剣になって、力作が仕上がっていきます。

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発表タイムは、出来上がったテーブルから!映される作品に、拍手が起こります。

家族で体験。
共通の会話と時間。

光と影の魔法は、家族の絆にも魔法をかけたのかもしれないヨ☆