12月高学年鑑賞会「修学旅行」

2011年に積み残していた「修学旅行」例会感想 てへっ、すんません

修学旅行の疲れもピーク3日目の夜、5人の女子高生はある出来事をきっかけにとうとう爆発。

壮絶なまくら投げが行われる。それはもう、客席も安全な場ではない。

白い枕や座布団がライトの光を浴びて縦横無尽に飛び交う。

しかし次の瞬間、いままでの闘いは何だったのか?

めちゃくちゃになった部屋に呆然と正座し佇む5人。

おもむろに古今東西ゲームをはじめる。そして、極めて印象的で衝撃的なラスト。

それまでお芝居を観て大爆笑をしていた観客と舞台が一体になり一瞬にして空気が張り詰めた。

そうだ、大爆笑している日常も戦争をしている日常もどこかで確かに繋がっている。

5人は沖縄にいる、日本にいる、世界と生きる。

舞台劇「修学旅行」は生真面目な班長のヒカル 性格の悪い生徒会長ノミヤ

アニメお宅マン研のチアキ ギャルで新体操部シャトミ 運動部一筋、ソフトボール部のカキザキ

あこがれの君、草食男子カイト お調子者でおっちょこちょいのクスミ、

お題目の教育を唱えるが権力を振りかざす教師アキラ 人権派のシラトリ先生…

それぞれのキャラクターが現在進行形の学校をイキイキとリアルに描く。

高学年の子どもたちも芝居に寄り添い、大笑いしながら楽しんだ。

観た人の感想は

舞台に吊るされた大きなゴーヤーは何?

まくら投げの跡が廃墟に見えた

自分の気持ちをぶつけないで気配を読みながら行き違う人物たち… 

印象に残るイメージがすべてテーマにつながる。

忘れてはいけない2011年、今年の〆の例会がこの作品でよかった❤

テルマエ・ロマエⅣ

テルマエ・ロマエⅣ出ました~!

えっご存じない?こりゃまった~しっつれいしました~!(昭和ギャグ)

古代ローマ時代の浴場設計技師ルシウスが風呂で足を滑らせてはドボン!出てきたところは“平たい顔族”(日本人)の国の銭湯や温泉にタイムスリップ。そこでのハプニングや知識の習得が面白い風呂だけに風呂のことを熱~く語るコミックです。

作者のヤマザキマリさんは古代ローマ史実にも詳しく、漫画の途中に「ローマ&風呂、わが愛」という読み物まで挟んでいます。

2012年には実写版の映画も公開予定。主演は阿部寛さん。それだけでも濃い~のに、共演者に北村一輝さんや市村正親さんのお名前もあります。どんだけ濃い~の!でも、作者によれば古代ローマ人はゲルマン民族よりアジア系の顔に近く、阿部寛さんははまり役だとのことです。期待できますね!

風呂の場面が多いのできわどいシーンも出てくるところが私好み♪

正月に暇をもてあました時にお薦めします。

子守唄の魔法

111211_1802~010001.jpg

『おさな星のうたたね』を観ました。
親視点から見ると、とても深さが増していきます。うたたね視点から見ると、純粋な気持ちや勇気を出していくまでの移り変わりがステキに感じます。

宇宙の不思議。
生命の不思議。

そんな重厚なテーマの中に、たくさんの愛がちりばめられている作品でした。
雪原に現れた大きな手のシーンには、迫力と演技力の素晴らしさに会場が飲み込まれ、ざわめきたった客席。肩を寄せあう子供達が「コワクナイ」と呟きながらお互いを励まし合う。
回るステージの不思議さと舞台表現の巧みさに歓声が上がり、冒険を更にステキなモノとしていきます。
怖さの中に笑いも混ぜながら、子供達の視線を釘付けにして、たくさんのメッセージを詰め込んだステージは無事に終了。

うたたねが溶かしたのは、冷たい氷の魔法だけだったのか?
それは、おさな星を観てそれぞれが感じる部分。子供達に、大人達に『子守唄』が届いたらステキですね。
あたたかな気持ちになる日溜まりの作品でした☆